評価

腹筋、腹圧の評価方法は?

腹筋、腹圧の評価方法は?

筋力テスト

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① 斜方向への体幹挙上

筋:

腹直筋、 一側の外腹斜筋、 他側の内腹斜筋

方法:

体幹の屈曲、 回旋の肢位において、その肢位を保持させる。
筋力低下がみられると体幹の回旋が戻伸展する。

評価

両手を組み肢位を維持  5 
胸の前で組み  4 
手を伸ばし  3
肩甲骨付近を離せる  3

② 側方挙上

筋:

体幹側屈筋 同側の内・外腹斜筋の外側線維
腰方形筋  広背筋及び腹直筋
外転筋、 頸側屈筋

方法:

枕を挟み、 側臥位をとる。
頭上部体幹、骨盤および下肢は一直線にする。
上の腕は体側に沿う。
下の腕は上の肩を手でつかむ。
股関節内・外転筋による骨盤の安定を妨げないように固定する。
評価
側臥位から体幹を最大側屈  5
下の肩が10cm  4
1~2cm  3
腹斜筋の不均衡の場合は、
①胸郭が前方に捻れる  外腹斜筋優位
②胸郭が後方に捻れる  内腹斜筋優位
③前部腹筋と背筋の不均衡 体幹が過伸展  腰方形筋と広背筋が優位

③ 下肢下降テスト

骨盤後傾は、
恥骨に働く引き上げの力   腹直筋
坐骨に働く引き下げの力   殿筋、ハムストリングス
前腸骨稜から後部胸郭へ向かう斜めの牽引力   外腹斜筋
下肢挙上、下降時において腹直筋 外腹斜筋が中核

方法

患者に下肢を直角まで挙上。
骨盤後傾させて背を台に平らにし下肢をゆ っくり下降しつつ腹筋収縮により腰椎を保持させる。
伸展位の下肢と台をなす角度を計測。 骨盤が前傾し、 腰背部が台から離れる瞬間を計測。
検者は一側の手を腰背部に多足の手を上前腸骨棘に置く。
5  水平位から挙上あるいは水平位まで
   下降させても腰椎の彎曲が平らに保てる。
4  30° 挙上あるいは水平位まで
   下降させても腰椎の彎曲が平らに保てる。
3  60° 挙上あるいは水平位まで下降させても腰椎の彎曲が平らに保てる。
足の挙上あるいは下降に際し、腰椎を屈曲しようとして骨盤は後傾し、腰背部 が台に平らに維持されていれば腹筋作用がその肢位を保持している
腹筋が弱く、股関節屈筋が強ければ、 足挙上または下降時に前彎増強が出現。 腰背部と骨盤の状況に注意。

④体幹挙上テスト

腹直筋 外腹斜筋、股関節屈筋

 方法

緩やかに行う。
脊椎を屈曲し始める時点では足を押さえない。
背臥位で下肢は伸展する。股関節屈筋は短縮している場合は、そのために腰椎 の屈曲や骨盤の後傾が制限されるために、膝を軽度屈曲させておく。 踵は台に接したままとし、脊柱を屈曲し、胸郭と骨盤を近づける初期では足の固定は不用

⑤ 腹圧機能テスト コア上部

コア上部

仰向けに休み、血圧計の圧迫帯を腰椎第 4,5 の辺りに平ら敷く。
両膝を伸ばした状態で両股関節を90度に曲げた状態のまま、 腹横筋収縮をさせる。 (圧迫帯を軽 く抑える要領)。次に血圧計の針が 40mmhg を指すところまで圧力を調整する。 腹 横筋を収縮させたまま、ゆっくりと両脚を下ろしていく。このとき血圧計の針が 40mmhg より下がるとこのテストは終了し、 その股関節伸展度を測定。

コア下部

仰向けに休み、血圧計の圧迫帯を腰椎第 4,5 の辺りに平ら敷く。
両膝を伸ばした 状態で両膝を 90度、両股関節を90度に曲げた状態のまま、腹横筋収縮をさせる。 (圧迫帯を軽く抑える要領)。
次に血圧計の針が 40mmhg を指すところまで圧力を調整 する。 腹横筋を収縮させたまま、ゆっくりと両脚を下ろしていく。このとき血圧計 の針が 40mmhg より下がるとこのテストは終了し、その股関節伸展度を測定。

⑥ その他

a) 上体起こし

腰痛と関連性のある上体起こしテストにより、 腹筋力を算定する。
膝 90°屈曲位から30秒間における腹筋の回数を算定する。
オムニトロンテストの基準値である体重比 0.90 以上 (腰痛症上の改善が見ら れる基準値)となる約30回が目安。
反動を使わない。
顎を引き脇を締め、 肩甲骨を床から浮かせ、背中を丸めた状態を保持した状態で行う。 肘が軽く大腿部を触れるところまで挙げたら下ろす。

b) クラウスウエーバーテスト変法

自分の体重の10%の重りもって行う。
支持なしで完全に起き上がれる。 5点
支持ありで完全に起き上がれる。 4点
支持なしで腰椎が完全に床から離れる。 3点 (45°以上なら+、以下ならー)
支持なしで肩甲骨より上が床から離れる。 2点
支持なしで首より上が床から離れる。 1点
要とし、体幹が屈曲位のまま大腿に向かい屈曲する間は、股関節屈筋に適当な 固定を与える必要がある。
5 脊柱を屈曲し、 屈曲のままで両手を頭の後ろで組み坐位まで到達
4 脊柱を屈曲し、屈曲のままで胸の前でくみ坐位まで到達
3 脊柱を屈曲し、屈曲のままで前腕を前方に伸展した位
 置で坐位まで到達
初期の体幹の挙上は骨盤が後傾し、股関節は伸展する。
その後体幹が屈曲するが、股関節屈筋は腰椎に対して前彎増強筋のため体幹 を屈曲する腹筋に対する拮抗筋となる。
体幹挙上において股関節屈筋が強力な作用を示す瞬間に、 腹筋は脊椎を屈曲 させ、胸郭を骨盤に近づけた上に股関節屈筋力に拮抗できる力を持たねばな らない。 この拮抗がかけると腰背部を反張させ、骨盤を前傾させる。 このテスト中は骨盤の肢位と腰部の形を観察。

弱まり

最大まで起こしてやる。 股関節屈筋を固定するために下肢をしっかり握る。 このラスト肢位を持ちこたえるテスト。 腹筋の弱まり、胸郭は非常に早くまたほ とんど同時に後ろに倒れるか。 股関節屈筋が肩代わりする。
関節屈筋力の低下 体幹は屈曲できるが大腿に向かっての体幹の屈曲ができない。 筋の低下、腰背部を過伸展位で体幹を挙上して坐位にまでもって行く。

体幹挙上中の足押さえ

屈曲につれ体幹の重心が尾側に移動し、柔軟な人では足の押さえつけを要しないで坐位まで達しうる点まで移動する。
最大体幹屈曲時には体幹が下肢に比べて重い人では、足を押さえてやる必要が ある。
体重の配分の関係で、体幹を伸展したままで背臥位から起き上がるのは、足を押さえないと不可能である。

c) 静的腹圧の状況 ( 腹斜筋 )

左右の腹斜筋の腹圧状態をチェックする。
上体を起こしの状態、座位、立位

 

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makoto
one stepの団体は、福岡の理学療法士の団体です。 5年目~15年目までの特に手技に特化した集団が集まり記事を投稿しています。 名前:one step 性別:男性、女性、 年齢:27~45歳まで 職業:理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、柔道整復師 職種:整形外来、回復期、老人保健施設、療養、訪問 出身:北海道、福岡、山口、京都 手技:SJF、FTX、ドイツ徒手、筋膜リリース 家庭:独身、既婚者、バツイチ、、、いろいろいます ブログ:いろんな人に見てもらえる、情報の発信場にしたい!! one stepの夢:いろんな人との情報共有!