僧帽筋の帆船メカニズム
僧帽筋は、肩関節外転によって脊柱と肩甲骨間に張った「帆船メカニズム」を形成することで、体幹を安定させることができます。
しかし、片側だけが強く働くと、側彎を引き起こします。
腹筋が働かない状態でも両肩を外転させることで体幹は安定する。
肩関節外転で肩甲骨の上方回旋が加わる。
これにより、僧帽筋全体が帆のように脊柱と肩甲骨間で張った状態になる。
(僧帽筋は後頭骨下部より第12胸椎の棘突起から起こり、肩甲骨と鎖骨に停止している。)
両側の肩関節外転では脊柱を中心に両側に帆を張った状態となる。
中央部は、肩関節外転の伴い胸を張る力が増加し脊柱心軸の直列が守られることになる。
注意点
片側だけでは、挙上側の帆が張ったのみで挙上側突の側彎を生じやすい。
矢状面では背筋の緊張となるため頚部と腰部の前傾を強める。
頚部では胸鎖乳突筋や斜角筋・腰部では腹筋の緊張が前傾を防ぐ役割を担っている。
頚部では胸鎖乳突筋や斜角筋・腰部では腹筋の緊張が前傾を防ぐ役割を担っている。