浮腫・腫脹は現場ではよく見ることがあると思います。
これは、どっちだったかなと迷うことがよくありますね。
今回の記事では、
浮腫・腫脹の意味の違い、原因、見分け方を解説しています。
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浮腫(浮腫):
浮腫は、組織間の液体が余分に溜まることによって局所的な膨張や腫れが生じます。
浮腫は主に水分が蓄積されます。
原因としては、体内で使われる水分が正しく循環しないことで溜まってしまいます。
排泄障害がない場合でも、水分の過剰摂取や循環の障害により浮腫が起きる場合があります。
特に起こりやすい部位は、下肢に起こりやすいです。
安静にしている部位や重力によって水が正しく循環するのを阻害されやすいためです。
リハビリをする際は、衣類のしめつけの有無や自動運動の低下、水分出納バランスなどを観察していきます。
心不全の症状もあるので全身状態を確認しておきましょう。
浮腫の症状を軽減するためにリンパマッサージや運動療法、圧迫ガーメントの装着などの治療法を用いて、余分な液体の排出を促進します。
腫脹(腫脹):
腫脹は、からだの組織や器官の一部に血液成分が溜まって、部位の膨張や腫れが生じます。
主に腫瘍や炎症によります。
リハビリをする際は、腫脹の原因は炎症なので、腫脹部位の熱感や発赤、痛みがないかを観察しましょう。
腫脹を起こす炎症の原因、静脈炎や骨折、傷、腫脹の程度や部位も確認しましょう。
腫脹の治療には、病態に応じた薬物療法、放射線療法、手術などが行われます。
腫瘍による機能障害や手術後のリハビリテーションに携わることがあります。
浮腫・腫脹の違いはどうやって確認したらいい?
浮腫は水分が溜まっているため、腫れているところを指で押すと指の跡がつきへこみます。
腫脹は成分が血液のため、へこみません。