健康を維持するためには、肺の機能が正常に働いていることが不可欠です。
理学療法士として、患者の肺活量や酸素の取り込み能力を正確に把握することは、治療計画を立てる上で非常に重要です。
この記事では、肺機能検査の重要性とその具体的な方法について詳しく解説します。
今すぐチェックして、患者さんの健康状態を見直し、最適なリハビリ計画を立てる手助けにしてください。
肺機能検査の種類
肺機能検査では、
肺にどのくらい空気が出入りするか?
空気が出るときの抵抗・出にくさ
を数字で見るものです。
拘束性換気障害は、肺が正常に膨らまないために息を吸い込みにくくなる障害です。
閉塞性障害は、気道が狭くなることで呼吸がしにくくなる状態のことです。
まるごと図解呼吸の見方
拘束性換気障害
肺活量(VC: vital capacity)
肺活量の測定は、肺がどれだけの空気を取り込み、排出できるかを評価する重要な検査です。
ノーズクリップで鼻をつまみ、マウスピースを口にくわえます。
普段通りの静かな呼吸を数回行った後、最大限に息を吸い込み、ゆっくりと息を吐き出します
%肺活量(%VC)
%肺活量(%VC)は、年齢や身長から予測される平均的な肺活量に対して、自分の肺活量がどれだけあるかを示す数字です。
たとえば、予測される平均が100%なら、それより少ないと80%などになります。80%未満の場合、呼吸の障害が疑われます。この指標は、間質性肺炎やサルコイドーシスなどの病気を診断するのに使われます 。