拘縮(こうしゅく)、固縮(こしゅく)、強直(きょうちょく)は、異なる意味を持ちます。よくわからなくなることが多いですね。
「動けない、痛みがある、運動に制限がある」といった症状があると、何かが身体に起きているのかもしれません。
その中でも、拘縮、強直、固縮は医学用語としての、意味・原因・対処方法などをしっかり理解することが大切です。
関節周辺の筋軟部組織が硬くなることによって、可動域が制限されてしまう拘縮や、筋肉が硬くなって動かしにくい状態で神経疾患や筋肉疾患によるものである強直、持続的な筋緊張亢進のための固縮など、それぞれの症状に対処する方法は異なります。
この記事では、
拘縮、固縮、強直の違い
拘縮と強直の違い
拘縮を改善するためのリハビリ方法
について詳しく解説しています。
拘縮が起きやすい部位
拘縮には生じやすい部位。
・股関節・膝関節・頸部・足関節・手関節と手指・肘関節
【拘縮とは?】
拘縮とは、軟部組織が原因で関節の動きが制限され、正常可動域まで動かせない状態を指します。
拘縮の主な原因は、関節を動かさない状態が続くことで、筋肉や関節の可動域が制限され関節が固まってしまい動かなくなることです。
生理学的には活動電位の発生の停止により筋が弛緩しなくなる現象。
【強直とは?】
強直とは、関節の骨・軟骨の変形や癒着が原因で関節を動かすことができなくなる状態でうす。
【固縮とは?】
固縮とは、筋肉や組織が硬くなり、適切に動かすことができなくなる状態を指します。
中枢神経障害時に起こる持続的な筋緊張が亢進した状態のこと。
火傷の治癒過程で皮膚が硬くなることがあるほか、運動不足によって筋肉が萎縮することで起こることがあります。
【拘縮と強直の違い】
拘縮は可動域の制限による運動障害であり、運動によって改善することができますが、強直は筋肉が硬くなって動かしにくい状態であり、神経疾患や筋肉疾患によるものであり、運動によって改善することができない場合が多いという違いがあります。
拘縮改善するためのリハビリ
拘縮は、関節周囲の腱・靭帯・皮膚・脂肪組織・血管などの軟部組織が、硬くなり関節可動域が動かなくなります。
これらの軟部組織は一度硬くなるとなかなか柔らかくなりづらいため、時間をかけ続けていくことが大事になります。
温めながら行うとより効果的です。
拘縮改善のリハビリとして、ストレッチが中心なります。
すぐには改善は難しいため、痛みがない範囲で、できる範囲無理せず、動かしましょう。
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