リハビリのポイント
固定していると患部回りの関節や筋肉、靭帯が拘縮し、可動域が悪くなります。骨折部位の機能回復するためにもリハビリもとても重要になります。
骨折の処置をした後から、負傷部位の周りから動かし始めます。たとえば、尺骨の骨折では、負傷後数日のリハビリは骨折部位以外の部分指・肘などのROMを始めます。特に指は、腫れも出てきてうまく屈曲・伸展が出来ないことが多々見られます。初期段階では骨折部位以外をROMを行うことが大切になってきます。
骨折の治療日数
リハビリでよく見る骨折。
骨折の治療日数は覚えていますか?
グルトの骨癒合日数は、硬化日数であり、骨折部位の機能回復には日数が必要です。
中手骨 2週間 肋骨 3週間 鎖骨 4週間 前腕骨 5週間 上腕骨 6週間
脛骨 7週間 下腿両骨 8週間 大腿骨骨幹部 8週間 大腿骨頚部 12週間
骨折の治癒経過
骨折は、4つの修復過程を経て治癒していきます。
①炎症期
②仮骨形成期
③仮骨硬化期
④リモデリング期
炎症期 骨折直後から2~3週間
骨折炎症症状が現れ、また骨髄から出血して、血腫という種々の成長因子を含んだ凝血塊ができます。
やがて、炎症がおさまるとともに血種内の血小板などから出てくる成長因子が様々な細胞を増殖させます。
仮骨形成期 数日後から数週間
骨の形成を始め、骨の修復が始まります。
リモデリング期 数週間~数カ月
形を作る(リモデリング)で骨折部位のデコボコが、吸収されて元の骨に近い形に変化していきます。