実習

実習で知っておきたいDemand(デマンド)とNeed(ニード)の違い

Demand(デマンド)とNeed(ニード)の違いは?

この記事では、臨床実践において非常に重要な概念であるDemand(デマンド)とNeed(ニード)の違いについて説明します。

患者の評価や治療計画の策定において、正しいアプローチを選択するのに役立ちます。

1. Demand(デマンド)とは

“Demand” とは、患者さんやその家族からの要望や希望を指します。
これは、患者が直接的または間接的に示す、治療やケアに関する期待や希望の表現です。
例えば、患者が特定の治療法を望む、痛みの緩和を求める、または日常生活で特定の活動を再びできるようになりたいと思うことが “Demand” の一例です。

2. Need(ニード)とは

“Need” は、患者の健康と機能を評価し、適切なケアや治療を提供する上での必要性を示します。
これは、科学的な評価、臨床的な判断、エビデンスに基づいたアプローチに基づいて決定されます。
理学療法士は、患者の状態や機能を詳細に評価し、それに基づいて患者の実際のニーズを特定します。
このプロセスは、最適な治療法やリハビリテーションプランの策定に繋がります。

DemandとNeedの違い

  • “Demand” は患者の直接的な要求や希望を示すもので、主観的な要素が含まれます。これは患者の声に耳を傾け、彼らの要望に応えるための情報です。
  • “Need” は、科学的な評価や臨床的な判断に基づいて決定されるもので、客観的な要素が含まれます。これは患者の実際のニーズを特定し、最適な治療法やリハビリテーションプランを策定するための情報です。

リハビリではどちらを使う?

Demand: 患者さんは、歩きたい!トイレに行きたい!という希望を持っています。
Need:希望に対して、必要な能力や条件を書きましょう。

おわりに

“Demand” と “Need” の違いを理解し、それぞれの適切な使い方を知ることは、理学療法士としての臨床実践において重要です。
患者の声に耳を傾けつつも、科学的な評価とエビデンスに基づいたアプローチを組み合わせることで、患者に最適なケアを提供できるでしょう。

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makoto
one stepの団体は、福岡の理学療法士の団体です。 5年目~15年目までの特に手技に特化した集団が集まり記事を投稿しています。 名前:one step 性別:男性、女性、 年齢:27~45歳まで 職業:理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、柔道整復師 職種:整形外来、回復期、老人保健施設、療養、訪問 出身:北海道、福岡、山口、京都 手技:SJF、FTX、ドイツ徒手、筋膜リリース 家庭:独身、既婚者、バツイチ、、、いろいろいます ブログ:いろんな人に見てもらえる、情報の発信場にしたい!! one stepの夢:いろんな人との情報共有!